語学、翻訳、海外生活

語学、翻訳、海外生活に関する記事が多いですけれども、そのほかの話題もあります。今日明日の仕事や生活に役立つかどうかは分かりませんが、「面白い」と思って下されば、書き手冥利に尽きます。

六十の手習い

「六十の手習い」といいます。広辞苑 第七版によりますと、「60歳になって初めて習字を始めること。晩学のたとえ。八十の手習い。」私は、65才で定年退職した後、本格的に翻訳をはじめました。それまで、外国生活が長かったですし、帰国してからも英語を使って論文を読んだり、書いたり、編集したりする機会が多かったですけれども、しょせんアマチュアのレベルでしたので、職業翻訳者として通用するのか、不安でした。しかし、再就職先[1]には、米国人のチェッカーが常駐し、毎日、小生の翻訳した英語を修正してくれます。日本人のチェッカーが、日本語の不自然なところを指摘してくれます。また、親切なお客様から誤訳を指摘していただいたこともあります。これはとても勉強になりました。

医者や弁護士などと違って、翻訳者には国家資格はありません。日本翻訳連盟[2] が主催する「ほんやく検定」[3]を何回か受験し、昨年と今年で、科学技術の分野で、日英と英日の両方で合格し、1級翻訳士の資格を得ました。これをもとに、日本要員認証協会の翻訳者評価登録センター(RCCT)[4]に、工業・科学技術分野の日英・英日Advanced Professional Translator(上級プロフェッショナル翻訳者、翻訳の国際規格ISO17100)として登録することができました。

というわけで、職業翻訳者としては十分な資格を得ることができました。これは、お客様、再就職先の社長をはじめ社員の皆さん、それから家族のおかげです。しかし、日本語も外国語も奥が深いですので、まだまだ道半ばです。これからも研鑽いたします。

 

[1] セタニーアルファ(SETANY ALPHA (setany-alpha.com)

[2] https://www.jtf.jp/

[3] https://kentei.jtf.jp/

[4] https://www.jrca-jsa.or.jp/rcct/