語学、翻訳、海外生活

語学、翻訳、海外生活に関する記事が多いですけれども、そのほかの話題もあります。今日明日の仕事や生活に役立つかどうかは分かりませんが、「面白い」と思って下されば、書き手冥利に尽きます。

枯れ木も山のにぎわい

精神科医和田秀樹氏によると、「『引退』などしてはいけない。そうでないと、老化が一気に進む 」[1]。定年退職した後も、元気なうちは、社会と関わっていたい、できれば働きたい、と考えている人は多いのではないか。しかし、医者や弁護士などの特殊な業種はともかく、65歳過ぎての再就職は厳しい。自分の経験から言っても、定年退職後の再就職の壁は厚かった。幸い、今の翻訳会社に再就職できた。それは、ひとえに社長のご厚意である。その御恩に報いるためにはどうすればいいか、考えてみた。

  • 仕事には誠意をもってあたり、ミスを防ぎ、納期を守る。
  • 健康管理して健康状態を保つ。
  • 会社で必要なスキルを磨き、資格をとる。
  • 社員の皆さんと仲良くする。

高齢になると、体力も記憶力も衰えるから仕事は無理、という人もいる。体力は、たしかに衰えているから、全力疾走や、長距離走や、徹夜作業は無理だ。だからそんな無謀なことはしなければ良い。計画的に仕事を進めれば、徹夜や深夜作業は必要ない。短期記憶が衰えているように感じることはあるが、興味を持って何度も繰り返せば、記憶力の衰えはそれほど気にならない。深酒をすると睡眠が浅くなり、昼間の意欲や記憶力や判断力が落ちる。それで深酒はやめた。普段はノンアルに切り替えると、睡眠が深くなり、意欲も記憶力も判断力も保てることが分かった。会社の方々は、社長をはじめ、みな良い方だ。とても良くしていただいている。「枯れ木も山のにぎわい」という言葉がある。なんとか枯れ木に花を咲かせようと思う。

[1] 和田秀樹「70歳が老化の分かれ道」詩想社新書 (2021)