語学、翻訳、海外生活

語学、翻訳、海外生活に関する記事が多いですけれども、そのほかの話題もあります。今日明日の仕事や生活に役立つかどうかは分かりませんが、「面白い」と思って下されば、書き手冥利に尽きます。

歩行者地獄

道路交通法では、横断歩道や自転車横断帯に近づいたときは、横断する人や自転車がいないことが明らかな場合のほかは、その手前で停止できるように速度を落として進まなければならない[1]。しかし、JAFが2021に発表した実態調査によると、横断歩道の手前で一時停止しない車は全体のおよそ7割にものぼる[2]。数年間過ごしたフランスでは、横断歩道の手前で立っていると、車は必ず停まってくれた。これに慣れっこになっていたので、帰国して間もない頃、危ない目にあった。そう、日本の道路は、ホコ天歩行者天国)以外では、歩行者地獄となりうるのだ。だから、日本の学校では、横断歩道では、しっかり安全を確認してから(近づいている車がないことを確かめて)横断するように指導している。

数年前帰国してから、信号のない横断歩道の手前で人が立っていると、習慣で(ルールを守って)停車するようにしている。通勤時間は、通学時間と重なるので、通勤途中、小学生が横断歩道の手前で待っているところをよく見かけた。こちらが停車すると、小学生は、ちょっとキョトンとして、他に車は来ないことを確かめて横断歩道を横切る。横切った後、多くの場合、わざわざこちらに向き直って、ピョコンと頭を下げる。そこまでしなくてもいいのに。小学生はみな可愛いが、礼儀正しい小学生は本当にカワイイ。フランスでは歩行者優先で、車が停まるのは当たり前だから、こんなことはしない。

警察では、信号機のない横断歩道における歩行者優先を徹底するため、取り締まりの強化と広報啓発活動を推進している[1]。警察の啓蒙活動が進めば、歩行者優先は徹底するだろうし、将来、自動運転が普及すると、完璧になるだろう。そうすると、わざわざこちらに向き直ってピョコンとお辞儀をするという美風は昔話になるかもしれないけれども、それで良いのだ。

[1] https://www.npa.go.jp/bureau/traffic/oudanhodou/info.html

[2] https://car-me.jp/articles/19227